ブラックベイ 58 GMTに搭載されているマニュファクチュール キャリバー MT5450-Uは、まさに「新しいムーブメント」と呼ぶにふさわしく、単に既存のムーブメントにGMT機能のモジュールを付加するのではなく、GMT機能を組み込むことを開発時から想定した構造になっているのが特徴です。
パワーリザーブは65時間と、特筆すべきほどではないにしろ、時計を外したまま週末を過ごしても、月曜日に時刻合わせは必要ない、ということになります（少なくとも理論上は）。チューダーのプレスリリースではこれを「ウォータープルーフ」ならぬ「ウィークエンドプルーフ（WEEKEND PROOF／週末耐性）」と呼んでいます。ベル＆ロスの「BR-X5 」でも「三日巻き」を指してこの表現を使っていましたね。ケニッシ社が命名したんでしょうか。
「オイスター プリンス サブマリーナー Ref.7924」の37mmとまではいかなかったものの、本作は39mmというミドルサイズで設定され、同じくGMTモデルとして人気を博す「ブラックベイGMT」の41mmと比べると二回りほど小さくなっています。
一時のデカ厚ブームは過ぎ去り、時計界全体がケースを小さくしていく傾向がある昨今、当然の流れとも言えますが、こればかりは好みの問題もあるでしょう。たった2mmと言えど、腕に載せてみればかなり印象が異なってきますので、購入の際にはぜひ両方見比べてみることをお勧めします。
ブラックベイ 58 GMTとブラックベイGMTの違いは？
加えて39mmという絶妙なサイズ感は女性が着用して違和感なくなじみます。マスキュリンなスタイルの時計をお探しの女性にも自信をもってお勧めできる1本です。ラバーストラップモデルならカップルで共用することもできるかもしれませんね。最近あまりラインナップされなくなってきていますが、ファブリックストラップバージョンがあれば、もしくはワンタッチでチェンジできるブレスレットがあれば、よりシェアしやすかったのでは、とも思うところ。
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