セイコーウオッチは2022年9月にアジア・パシフィック地域に新販売会社「Grand Seiko Asia-Pacific Pte. Ltd.」を設立し、シンガポールを拠点に、アジア・パシフィック地域でのグランドセイコーの販売、マーケティングを展開しています。その設立一周年記念として発表された本作は、初の「アジア・パシフィック限定グランドセイコー」でもあります。
それではさっそくグランドセイコーSBGH327の魅力を解説して参ります！
SBGH327は「赤富士（あかふじ）」を文字盤に表現しています。「赤富士」とは晩夏から初秋にかけて、雪が降る前の富士山の山肌に日光が当たり、澄んだ空気と高層雲などの条件によって赤く染まって見える現象です。年に1～2回しか見られない稀少な風景であることから、それを見られた人は”ラッキー”、ということで、
葛飾北斎の富嶽三十六景シリーズの一部である「凱風快晴」に描かれた「赤富士」はあまりにも有名ですね。
しかもアジアパシフィックという地域は国旗のカラーも「赤」が多い印象。この地域限定モデル第1弾として「赤」という色がチョイスされたのは、そういったイメージの影響もあるんでしょうか。
ケース形状やサイズもほぼ同じ、SBGH269 「床紅葉」も真っ赤なダイヤルが特徴的です。
並べてみると赤色のトーンも近く、ロゴや針のゴールド使いも同じでそっくりっちゃそっくりですけども、やはりテクスチャーの違いはけっこうハッキリしているなぁ、という印象です。
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